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NEW 宮内泰介・上田昌文『実践 自分で調べる技術』(岩波新書)を2020年10月に刊行しました。宮内『自分で調べる技術』(岩波アクティブ新書, 2004年)の全面改訂版です。

 

目次詳細

プラス1ピースの読書会 第13回『実践 自分で調べる技術』

NEW ブックレット『聞き書き いりこづくり海辺から』(藤林泰・宮内泰介・金城達也編)を発刊しました。山口県の浮島、長崎県の佐世保市小佐々町神崎地区および雲仙市南串山で、それぞれイワシ漁業・煮干し(いりこ)加工に長年たずさわる3人の方の聞き書きです。

北海道大学HUSCAPからPDFをダウンロードできます。

http://hdl.handle.net/2115/79807

 


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科研・基盤Aの新しい研究プロジェクトが始まりました。コミュニティを「コミュニティ実践community practices」によって日々生成されるプロセスとしてとらえ、個人にとっての重層的なコミュニティのあり方を考えます。

こんなことを書いてきました【書籍・論文等一覧】

書籍、論文、エッセイなどのリストです。一部全文が読めます。



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宮内著『歩く、見る、聞く 人びとの自然再生』(岩波新書)を2017年2月に発刊しました。

 

歩いて、見て、聞いたさまざまな現場から、自然とは何か、自然を守るための社会的しくみはどのようなものか、どうすれば多様な価値の中で合意できるのか、についてわかりやすく書きました。

研究紹介(いいね!Hokudai)


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宮内編『どうすれば環境保全はうまくいくのか-現場からの「順応的ガバナンス」の進め方』(新泉社)を2017年3月に発刊しました。環境保全の政策や活動をボトムアップで持続的に進めるにはどうすればよいのかわかりやすく、かつ実践的に論じました。

 

 

研究紹介(文学研究院サイトLab.letters)


研究紹介(人文学カフェ)

研究紹介(日本ジオパーク大会講演)



Misc

安保法案に反対する北海道大学有志の声明

安保法案に反対する北海道大学有志の声明を出しました。

NPO法人さっぽろ自由学校「遊」


市民の学びの場、さっぽろ自由学校「遊」です。


[連載]フィールドワークな日々

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2020年

7月

23日

【83】近隣を歩く

四月から自宅勤務になり、授業も自宅からオンラインですることになった。家で仕事するのも、自宅からオンラインで授業するのも、やってみると悪くない。

 

しかし家にいると歩かなくなってしまうので、朝五千歩、夕方五千歩、合計一万歩のウォーキングをすることにした。

 

僕の家は札幌市の中央区と西区のちょうど境界にある。毎日少しずつルートを変えながら、このあたりを歩きつくすことになった。

 

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2020年

5月

24日

【82】あるカトリック・ファミリーの移住史(2)

僕の妻の祖先、滝下家は、隠れキリシタンとして、江戸後期に、長崎の外海(そとめ)地方から五島列島の中通(なかどおり)島・鯛ノ浦に移住し、そこで明治を迎えた。その一人、滝下精蔵は、明治初期、海に投げ入れられるやら、算木(四角い材木を並べたもの)にも乗せられるやら、ひどい拷問と弾圧を食らう。(と、ここまでは前号に書いた)

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2020年

3月

18日

【81】あるカトリック・ファミリーの移住史(1)

イワシから世界を見てみよう、とイワシを追いかけていたら、長崎のカトリック・コミュニティに出会った。

 

たとえば、イワシ漁や煮干し加工の中心地の一つである長崎県佐世保市神崎(こうざき)集落はほとんどの住民がカトリック信者だし、かつてイワシ産業の中心地の一つだった五島列島・中通島(なかどおりじま)も、イワシ漁にたずさわる漁師の多くがカトリック信者だった(鎌田慧「まき網盛衰史・長崎県奈良尾町」に、その様子が描かれている)。

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2019年

10月

31日

【80】民主主義としての「聞く」

 

 三十年くらいにわたる「研究」生活で、何をやって来たのかなあ、と考えたとき、自信をもって言える、というべきか、確実に言えることは、ずっと「聞く」ことをやってきたということだ。数えたことはないけど、延べ人数で言うと五百人は超えていると思う。

 こんなに人の人生を聞く人生になるとは思っても見なかった。それだけ続けてきたのは、ひとえに「聞く」ことのおもしろさであり、聞くことの「手応え」だ。

 自身が日々積み重ねるいとなみの中で、何か「手応え」のあるものを一つ挙げろと言われれば、それが「聞く」ことなのだ。 

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2019年

7月

01日

【79】イワシと特攻兵器とユリ

 イワシから世界が見えないか、と考え、あちこちのイワシ漁をめぐっている。

 三年前、長崎県雲仙市の南串山で、大きなイワシ漁を営む竹下康徳さんのおうちにうかがったとき、しかし最初にされたのは、戦争の話だった。

 「沖縄から来ていた金城さんという方が、他の予科練(海軍飛行予科練習生)の人たちと一緒に、うちに泊まっていました。私は小学校六年生でしたので、一緒の部屋で寝ていたのです」

 一緒に聞いた中に、私の元学生で沖縄出身の金城達也さんがいたので、竹下さんは、それでつい予科練の金城さんを思い出したのだった。

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2019年

5月

07日

【78】粟国島の戦争

 那覇から二時間のフェリーは、思いのほか揺れ、僕は少し船酔いしてしまった。着いたのは、粟国(あぐに)島。人口八百人の小さな島だ。

 最初に話を聞いたのが、安谷屋(あだにや)英子さん(一九三八年生まれ)だった。粟国島農漁村生活研究会加工部のメンバーとして、島の素材を活かした加工品づくりに取り組んでいる。

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2018年

12月

17日

【77】フェロー諸島の伝統捕鯨

 人類が最近になって住むようになった島というものがある。ハワイが紀元三〇〇年ごろ、イースター島が紀元一二〇〇年ごろ。そして、北大西洋の海にぽつんと浮かぶフェロー諸島が紀元四~六世紀ごろだと言われている。フェロー諸島は、イギリスとアイスランドのちょうど中間くらいに位置する。

 今年七月、そのフェロー諸島に降りたって、レンタカーを借りて島を走った僕は、木がまったくなく、ごつごつした、山がちで壮大な景観にまず感嘆した。

 フェロー諸島に移り住んだ人間たちは、氷河が形成したこの厳しい地形の中で、魚資源、鳥資源の利用、そして、羊飼いをうまく組み合わせた生活を作り上げてきた。二〇世紀に入るころから、商業漁業が盛んになった。現在も経済の中心は漁業で、サバやタラを獲り、輸出する。

 そんなフェロー諸島で、僕がいちばん感嘆したのが、伝統的な捕鯨だった。

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